ヴァイルファンガス
Vile Fungus
illust. いぬひろ
馬鹿みたいに立ち尽くした私の顔を、その不潔な腕が撫でた。
私は思わず怯えた声をあげ、数歩後ずさった。
……ほのかに甘い味がした。
触れられた唇を舐める。すると突然、非人間的な衝動が私を襲った。
――W.H.Hodgson "The Voice in the Night"
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