クィス=アズ
Qyth-Az
illust. dys
ティムの肉はガラスのように透け始めていた。
身動きひとつしない。彼の皮膚はガラス状に硬質化していた。
荒削りな水晶の多面体が体中から発芽している。
そして、あの心地よい声がアレックスの脳裏に響いた。
『ティム・リッジウェイはもう居ない。ここに居るのは、クィス=アズだけだ』
――S.D.Aniolowski "An Early Frost"
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