ルサルカ
Rusalka
「私を許しておくれ、ルサルカ」
王子は罪を悔い、ルサルカを抱き寄せた。
「なぜ私を抱いたりするの……私のくちづけは、貴方の命を奪ってしまう」
「それでも構わない」
彼の真摯な瞳を見て、ルサルカは拒むのをやめた。
王子は静かに息を引き取り、二人は暗い水底へと沈んでいった。
――A.Dvorak "Rusalka"
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